日本では入手できません。当協会へメールかファックスで申し込みます。3種類のチケットタイプから席を選び、希望日と枚数を伝えます。
後日、メールかファックスかわかりませんが、受領書が届きます。大会当日にその受領書と交換でチケットを購入します。支払いは台湾ドルだけです。
発売されるシート数はNTD1200(4,236円)が208席、NTD900(3,177円)が1534席、NTD600(2,118円)が1084席です。
入場料の高い指定席はアリーナ席のようなものです。
レートは1台湾ドル=3.53円で計算しました。
訳が間違えていたらすみません。
世界剣道大会観戦ツアーへのお問合せはshio13@nifty.com 塩田
直接チケットを申し込まれる方は以下の台湾の協会へ申し込みください。
FAX:886-2-2891-8640
E-mail:servive@rockndo.org.tw
中華民国剣道協会http://www.rocka.org.tw/13wkc%20website/en/ticket.html
ところが肝心の主催団体「台湾剣道協会」の準備がいまひとつ整っていないようにも見受けられる。なかでも気になるチケットの手配だが、ようやく金額が決まったところ。全剣連国際部の担当者も気をもんでいる。
チケットの値段は3種類、600元、900元、1200元。日本円にすれば2000円、3000円、4000円といったところか。3日間観戦となればこの3倍かかるというわけである。
会場となる台湾大学体育館は5000席のキャパがあるものの、試合観戦を予定しているファンにすればとりあえずチケットの確保だけはしておきたいもの。しかし、手に入れるにはまだ時間がかかりそうな気配である。
ほかのスポーツによく見られる国威発揚の場にならないよう、派手な表彰式や優勝国の国歌斉唱はしないようだが、それでも今回の試合会場は台湾である。
地元台湾は当然ながら韓国、中国、そのほかのアジア圏からの観戦客が大挙して押しかけることが予想される。
大会で重要なのが、試合会場での支援体制だ。多くのボランティアの方々に支えられての大会である。そのあたりの準備にも時間がかかっていることは大方予想されるが、台湾大会の成功を願うばかりである。
世界剣道大会観戦ツアーへのお問合せ・質問はshio13@nifty.comまで。
今号の特集記事「世界が尊敬する日本人100人」に、その一人として紹介されていました。「心を癒すNYのサムライ」の見出しで、ニューヨークで剣道を教えている片岡昇氏(剣道七段)の記事が載っていたのです。
彼はこのブログでも何度か登場しておりますが、マンハッタンのコミュニティーセンターのホールを借りて道場を開いております。
ニューヨーカーが何故剣道にはまるのか、何を求めているのか、そのあたりを興味深く記事で紹介されています。
なにしろ外国人記者の視点で取材し、日本語に訳されているものを載せているので、逆に外国人らしい表現が面白い。
彼は剣道の師範であると同時に、実は俳優でもあります。これまでアメリカの映画やTV,CMに出演してきました。最近では、12月に封切られるクリントイーストウッドの監督作品「硫黄島からの手紙」にも出演されているそうです。
以前、ラストサムライへの出演オファーがあったとき5ヶ月間もニュージーランドのロケ地へ行くのは、道場があるので断ったといっていました。
今回はロス郊外のロケ地で短い期間だったそうですが、どんな役柄で出ているのか楽しみです。
彼は渡米して30年です。今でこそコミュニケーションで何不自由なくニューヨークで生活していますが、15年くらいは発音が通じず悩んだそうです。
その彼が長い米国暮らしの中で、見つけた英語発音トレーニング手法が、「日本人のためのアメリカン英語発音トレーニング(ケンセイ・メソード)」です。
ニューヨークの紀伊国屋書店ではロングセラーとなっています。
そんな彼の信条は「楽しい剣道を教えたい」とのこと。「厳しい稽古だけでは長続きしない。外国人を相手に剣道を教えるに当たっては、日本とは違った稽古法や道場運営にも工夫が必要」とか。
これからも頑張っていただきたいですね。ニューヨークへ行かれる機会があれば、是非訪ねてみてください。
これまでお申込みのあった皆様には、企画主催者からあらためて申込みの確認と申込み金のお支払いについての通知を差し上げております。この件についてのご質問、お問合せはメールまたはお電話でお寄せください。
shiota@kokyaku-info.net
090-8871-9148(塩田)
大会出場選手が発表
全日本剣道連盟は、3年に1度開催の第13回世界選手権(12月8―10日・台北)に出場する男女各10人を発表した。男子は団体戦、個人戦ともに13大会連続優勝を目指す。
代表選手は次の通り。(〇は個人戦出場)
▽男子
内村良一、中田淳、○原田悟(以上警視庁)佐藤博光、清家宏一、寺本将司(以上大阪府警)高鍋進、○北条将臣(以上神奈川県警)〇田中武志(京都府警)〇米屋勇一(埼玉県警)
▽女子
有島佳代(鹿児島県連盟)〇稲垣恵理(岡山・福浜中教)内田さくら(静岡・磐田北高教)岡田圭(熊本県警)緒方有希(熊本・菊池女高教)〇古室可那子(千葉・松戸高教)〇下川美佳(鹿屋体大助手)〇杉本早恵子(京都・日吉ケ丘高教)坪田祐佳(岡山県警)馬場恵子(大阪府警)
全日本剣道連盟
http://www.kendo.or.jp/wkc/index.html
国対抗色や勝利至上主義を排除
剣道という競技が今後、国際的な舞台の中でどのようなかたちで普及していくのか、期待とともに不安があるのは否めない。こうした思いの中で、見つけたのが植原吉朗氏の論文だ。
いささか長い引用で恐縮だが、いくつかの要点を紹介してみたい。
「世界大会にみる剣道の国際的課題」より
■植原吉朗(國學院大学)
http://www.budo.ac/kendo/international/international040510/international040510_1. 「日本文化の中で育まれてきた剣道がその本質的文化価値にまで変容を迫られることになれば、剣道はいずれ武道としての存在意義も問われかねないと、識者からは危惧されている」
「つまり、剣道が日本の文化性を伴わない「無国籍中立」な「競技スポーツ」の一つとして国際的に一人歩きを始めるだろう、という心配である。何やら国際柔道の歩みを彷彿とさせる、と言ったら柔道に失礼であろうか」
第12回世界剣道選手権大会に大会準備・実行委員として参加した植原氏だが、大会のスタッフとして携わった目で剣道の国際的課題について論じている。
「さらに国際剣連(IKF)加盟国が増加し多様な言語への対応にも迫られるようになった。IKFでの公用語は日本語及び英語と定めているが、日本語も英語も解さない剣士の参加が増加していることも事実であり、重要な伝達が必ずしも理解されてない現象が起きている」
「また剣士のみならず、試合中に観客席からフラッシュ撮影が頻繁に繰り返され、「判定に支障が出る」と審判員が観客に直接注意する一幕があった。英語で何度も館内放送したにもかかわらず改まらないのは、どうやら英語を解さない観衆の仕業とわかり、急遽各国語のできるボランティアが放送席に集められて数カ国語で注意の放送が繰り返された」
「国際剣道ももはや日本語と英語のみでは文化的な真意を伝達するに不十分な時代となったことを象徴する出来事であった」
「欧州のスタッフはまだ英語だけでもある程度のコミュニケーションが取れたが、次回の台湾ではそうはいかず、言語やコミュニケーション手段については十分に配慮した準備を進めなくてはなるまい」
「ところで、剣道の世界選手権では、前回大会から、スポーツ一般の世界的イベントに見られるような表彰式での表彰台、金銀銅メダル授与、国歌吹奏、国旗掲揚が撤廃されているのをご存知だろうか」
「また競技日程中に選手が参加する合同稽古が置かれるような企画は、他の「スポーツ競技」では稀有だろう。今回はさらに開会式での開催国国歌吹奏や選手宣誓を廃した。これらは実は、スポーツ一般に見られる国対抗色の強さや勝利至上主義と一線を画す方向性を明確に打ち出したい日本剣道界の意向を反映したものだ」
「団体戦の予選グループ対戦方式(各チーム総当たりでなく2対戦のみ)による決勝トーナメント進出決定法が必ずしも各チームの実力を反映せず不公平だとの指摘があるが、これも、タイトな日程に何とか試合を収める苦肉の策であると同時に、「昇段審査の立ち会い方式」を準用することで勝敗や優劣だけに囚われがちな傾向を敢えて問うことも意図しているのである」
「剣道もとかく「スポーツの論理」に流されがちな昨今だが、今後も武道としての剣道の精神性や理念が維持されるかどうかは、国内よりも世界大会を通じて海外から問われることになるのではないだろうか」
大会の実施に当たっては主催国のみならず、日本の剣道関係者の方々、現地の日本人ボランティアの方々の苦労が伝わってくる。