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剣道再開組の中年剣士が生活習慣病と戦いながら剣道修行


by jdmn
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 東京赤羽にあるおでん種の丸健水産さんは、創業50年の老舗。
 早朝に築地から仕入れた新鮮な魚や旬の野菜を材料に、おでん種を作る。
当然、手作りで添加物は一切使用していない。知る人ぞ知る名店である。とくに同店で作られるハンペンは、農林水産大臣賞を受賞したほどの一品である。

 店のかたわらにスタンドがあり、熱々のおでんをいただきながら一杯いただくこともできる。お酒を出すようになったのは、息子さんのアイデアという。
 「おでんにお酒はつきもの、おでんをおいしくいただいてもらうためにも」というわけである。

 ただし、赤羽一番街の中ほどに位置するお店は、地元の人は知っているが、あまり人目に付く場所ではない。そのときは商店街の人に聞けば、親切に教えてくれる。

 昔は人と人がぶつかり合いながら通った商店街もシャッターが下りたままの店も多く、なんとなく寂しい風情である。

 商売に前向きな息子さんは、「自慢のおでん種を世間に知ってもらうには」というわけで、最近力を入れているのがインターネットを利用してのネット通販である。

 ありきたりな食材でもネット通販で売れるツボは

1、創業50年の歴史
2、添加物を一切使用しない、手作り安全食品
3、築地から仕入れる新鮮な魚と旬の野菜が材料
4、農林水産大臣賞を受賞したハンペンが自慢のおでん種
5、NHK「男の食菜」でも取材を受けた名店
6、五色揚げ(ニンジン、ごぼう、長ネギ、玉ねぎ、桜海老)やスタミナ揚げ(にんじん、ニラ、もやし、七味)など、オリジナルな人気商品がある
7、会員入会すると、登録名だけで通販のお届け先が表示されたり、イベント情報や商品情報を知らせてくれる

 私の場合、たまに店のスタンドで若旦那とおでん談義をしながら、地元の岩淵酒造蔵の「丸眞正宗」で、おでんをいただくのが楽しみ。置いてあるのは、カップ酒と缶ビール、缶チュウハイだけ。すべて原価、つまり酒屋で売っている同じ値段である。

 夕方からは小腹をすかした勤め帰りのサラリーマンが、缶ビール片手におでんをほうばる。その肩越しに晩御飯のおかずにと注文する主婦の姿も。

「今日は掘りたての竹の子のてんぷらがあるよ」なんて言われると、即注文。立ち食いという庶民的なスタイルだが、なぜか粋な感じがするのは、若旦那のメリハリの効いた話しぶりとおでんの本物の味のせいかもしれない。

 人に話したくなるお店や行きつけのお店って、けっこうあるよね。そういうお店を数多く知っていることって、おでんの種ならぬ自慢の種になるのだ。
by jdmn | 2005-10-24 11:40 | 通信販売
 
 言葉の使い方は難しいものです。勉強家といえば、単に机に向かって
コツコツと学習する人や、他人の話にも熱心に耳を傾け、自分のものに
しようと努力するまじめな人をイメージします。

 それだけではいいアイデアや企画はでてきません。そのときは一時的に
納得したり、感心したり、自分の知識にしたつもりになります。頭も多少は
学習したと認識します。

 しかし、しばらくすれば忘れます。よほどの繰り返し学習がなければ、あ
るいは経験をともなう学習でなければほんとの意味での学習はされません。

 本を読むな、人の話を聞くなということではありません。頼るなということです。
よく生きた勉強、生きた学習という言葉もあります。販促企画はその人の感性、
性格、信条が大きな影響を与える職種でもあります。

 あたりまえですが、行きかう人の群れやにぎわう町並みに関心を持ち、おいしい
食べ物に出会ったときは、素直においしいといえることが大切。

 自分が感動、感心した事は人に教えたくなる、困った人を見れば何か助けたい、
要は自分が好きで人も好き、楽しく世の中を見渡せる人でしょうか。
 えらく楽天的でおっちょこちょいなイメージですが、そんな自分を客観的に見れ
る冷静さがあればいいことです。

 とにかく自分の感性を磨く経験、人との出会いは大切にしましょう。
すべてがネタ帖に通じることです。思いついたこと、アイデアをこまめに
書き込む作業は、いつしか点が線となり、絵になり具現化します。

 書き留めることは、自分の発想をつなぎとめておく作業ばかりでは
ありません。再度、自分の脳に認識させる作業でもあります。忘れて
いても何かの拍子に活性化され、ひとつのアイデアとなるものです。

 いまさら何を、と思われそうですがすべて私の反省と後悔の懺悔の
日々を思い返し今でもネタや企画は、ノートに書き込んでおります。

 書き込んだ企画ネタや事業案をしばらくの間ほっときます。後から
見直したとき、再度赤やグリーン、ブルーなど違うペンで修正します。

 時間を置きますと、書き飛ばしのメモも熟成されてくる場合もあるのです。

 
by jdmn | 2005-10-12 15:38 | 独り言
 9月の終り、恋にあこがれて

 あの試合以来、悦子とは逢っていなかった。
 9月に入り、耕平も普段の高校生活にもどっていた。

 悦子は、秋の文化祭の出展準備に忙しい毎日を送っていた。新聞部の今年のテーマはアジアから見た戦後日本の教育思想だ。テーマこそ大きいが、悦子は知りたかった。同じアジア圏で日本がどう思われているのか、何をすべきか。

 その根幹にある日本における戦後教育、日本独自の文化思想の今日までの道筋を、自分の目線で整理してみたかったのだ。

 この企画がすんなり決まったわけではなかった。
 相変わらず大人びた悦子の発想には、他の部員をはじめ顧問の教師も戸惑いを見せた。

 部活の中心となる2年生は、悦子の発案したテーマには反対だったが、対案が出せずにいた。ただ、テーマが自分たちの手に余るほど大きいこと、もっと楽しくみんなが参加できるようなテーマにしようと言うのが精一杯だった。

 他の1年生部員は先輩たちの話し合いの輪を遠巻きにしながら、結果を見守っている。
 悦子も当初から反対されることは予想していた。

 「テーマはテーマ、ようは見せかたしだいよ」
 悦子は明るく、笑顔で話し始めた。
ただでさえ深刻になりがちなテーマについて、まじめに議論し合うことは避けたかった。

 他の部員が反対する企画を理屈で押し通すことに意味はない。
 明るく振舞う悦子だが、すでに企画案を出した彼女の頭のなかには、知らず知らず、レポートのタイトルや見出しがよぎっていく。
 
 「戦後、荒廃の中からわずか18年足らずで東京オリンピックを成功させた、日本の実力とは」
 「平和と繁栄のなかで成し得た戦後60年の日本の外交とは」

 その一方では、戦後60年を機に憲法改正を問う動きも増してきた。

 単にアジテーションになりがちなこれらのテーマを、自分たちの世代観と照らし合わせ、等身大の言葉で表現できるかが課題だ。

 悦子は企画の目的よりどう具体化していくか結論から話した。
 「インターネットを使って、アジアの同世代にアンケートを送り、この問題を一緒に考えてもらうの。アンケート結果をもとに反省なり共感、発見を私たちなりにまとめて発表し、時代を映す風景や世相を写真でも表現するの」

 インターネットという時代性と、写真という普遍的なビジュアル性で新聞部らしいラジカルなテーマを取り込んでしまおうという悦子の作戦は、ものの見事に決まった。

 悦子が部室を出たときにはすっかり陽が沈み、時おり走り去る自動車のヘッドライトが校門を写し出していた。
 足早に校庭を横切る悦子の耳に、竹刀の打ち合う音が聞こえてきた。
「まだ稽古している」
悦子の視線は、見えるはずもない耕平の姿を探っていた。

(続く)
by jdmn | 2005-10-11 13:25 | 小説「五代耕平の七番勝負」