剣道再開組の中年剣士が生活習慣病と戦いながら剣道修行


by jdmn
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小学4年生剣道合宿でケガ(朝日新聞)より

指導者のいう剣道観の違いって何?

9月03日(金) 付けの朝日新聞に、大変ショッキングな記事が載っていた。
見出しは「剣道合宿で小4が全身けが 東京の剣友会を警視庁捜査」である。
記事を抜粋するよりそのまま紹介します。

 「剣道愛好家でつくる「常盤台剣友会」(東京都板橋区、会員数約150人)が8月に千葉県で行った合宿で、参加した小学4年の男児(10)が指導員数人に竹刀でたたかれるなどし、全身に2週間のけがをした。心的外傷後ストレス障害(PTSD)の疑いがあるとも診断されており、両親から届け出を受けた警視庁が傷害の疑いで捜査を始めた。

 同会の責任者で、合宿にも参加した根本鎮男相談役(60)は「厳しく指導すればこれぐらいのけがはあり得ることだ。男児の親とは剣道観の違いがある。ただ、結果的に痛い思いをさせたことについては申し訳ない」と話している。
 同会によると、合宿は8月12日から3泊4日で千葉県富山町で行った。参加者は約70人。ほば半数が小学生で、約30人の大人が指導員としてけいこをつけた。

 けがをした男児の両親によると、引率者から13日午後、「(男児に)やる気がないので迎えにきてほしい」と電話があった。父親が出向くと男児が「続ける」と話したため帰宅したが、14日午後に再び「迎えにきてほしい」と電話があり、連れ帰った。

 男児は両腕が腫れ上がり、頭にこぶがあったり尻に大きなあざがあったりしていた。病院に行ったところ、全身が2週間、頭も1週間のけがで、併せてPTSDの恐れがあると診断されて3日間入院した。

 男児は「指導員に竹刀で体中をたたかれ、顔も殴られた」などと話しているという。両親は「仮に指導だとしても行きすぎだ」と話している。

 朝日新聞記者の取材に対し、指導員らは「やる気が見られないので平手で顔を数回軽くたたいた」「構えを正そうと、竹刀で軽く腕を打っただけ」などと説明。「あくまで指導の一環で、他にもっと厳しくした子もいる」などと話した。」(記事)

 この記事を読んで、その場にいないので本当のことはわからない、といえるでしょうか。同じ子供を持つ親として、剣道を知っているものとして、そして子供を教える同じような環境にあるものとして、激しい憤りを感じました。
 内容について、仮に状況が違うと百歩譲ったとしても許せるものではありません。

 現実に怪我をした子供がいるのです。「やる気がないから顔をたたいた」「あくまでも指導の一環」という指導員の方に言いたい。一体あなたは何様のつもりだ。怪我して、親に迎えにこられた子供の気持ちを考えたことがあるのか。責任者の「剣道観の違いだ」は言語道断である。剣道観の違いがあればなおさら経験者の熟慮ある対応がのぞまれるはず。
 その言葉には「厳しい稽古で知られる道場だから、このぐらいは当たり前」といった、思い上がった気持ちが見え隠れする。これは陰惨ないじめの現場と同じ。関係者に問いたい。果たして小学校4年の子供に、剣道経験者がどのような思いで指導に当たったのか。やる気がないからと子供の顔を平気でたたけるものに剣道はやってほしくない。

 記事だけでは一方的な見方になりやすい。それだけに双方の話を聞かなければならないと思うのだが、これは理解しようがない。そもそも合宿という特殊な現場では、つい意気込みが前に出やすいもの。日頃の稽古より集中して打ち込みやすいからだ。指導する側もされる側も真剣だ。つい熱が入ってしまうことだってある。だからこそ必要以上に指導法の確認と、相互のコミュニケーションが必要になってくるのだ。

 仮に一部の指導者のやり過ぎというのなら、段の違いでものが言えない、止めるもの、注意するものがいなかった、そうなら指導者間でこれを機会に良く話し合ってもらいたい。

 国士舘大学や熊本警察署でのいじめやしごきによる死亡事故やこれが原因で自殺したり、陰惨な事件が記憶に新しい。それだけに関係者の猛省を促したいものだ。
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by jdmn | 2004-09-08 11:31 | 稽古日誌