剣道再開組の中年剣士が生活習慣病と戦いながら剣道修行


by jdmn
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

好評だった講習会    12月9日(日)

 有名な持田盛二先生の遺訓にこんな話があ
ります。

「普通基礎というと、初心者のうちに修得し
てしまったと思っているが、これは大変な間
違いであって、そのため基礎を頭の中にしま
い込んだままの人が非常に多い」

 持田先生は「私の剣道は五十を過ぎてから
本当の修行に入った」と言っています。これ
は心の修行を言っています。

 「剣道の基礎を身体で覚えるのに五十年か
かった」本当の修行はそれからだというわけ
です。どんな超人でも加齢とともに足腰が弱
ってきます。この弱さを補うのが心、心を動
かさない修行が五十歳からの修行なのだと。

 この言葉の重さを念頭に置いて、日頃の高
段者の先生の稽古を拝見していると何となく
うなづけることがあります。

 週に2回は道場で元に立つ82歳の先生は、胴
着を脱げば普通のご老人ですが面を着ければ
こちらの中途半端な攻めには容赦なく面を打っ
てきます。打ってくるというより引き出され打
たれてしまうのです。

 メンでもコテでも出たところをすりあげて打
ってきます。合わせて打ってきます。まさに出
頭です。待って打つのではなく攻めているから
速い対応が可能なのです。

 こうした稽古は大変勉強になります。なぜ打
たれるのか、なぜ間に合わないのか、そうした
疑問に明瞭に答えてくれます。

「攻めているうちは勝機が出てくる。待ってい
るだけでは勝てない」

「攻めているからわずかなスキにも対応できる
、崩すことができる。相手の出方を見ていては
駄目。それでは遅すぎる」

 そうなんですが、まだまだ修行が足りないこ
ちらはただただ感心するばかりです。

 先日、私が企画した昇段ための講習会でもそ
んなことが大きなポイントであることが、実感
できました。

 印象に残ったご指導の一端を紹介します。

 剣を合わせ、剣先の練り合い、さらに一歩踏み
込んで一足一刀の間合いに身体を入れる。攻める、
気力を十分に前に出る。相手がたまらず打ってくる
。そこに合わせて面に乗る。まさに後の先で打ち勝
つ。この場合、ただ相手の出方を見てしまったり、
打ってくるのを狙って出コテを拾うというのはいけ
ない。

 相手のメンに対しては一本にならなくても相メン
を心がける。どんなに早いメンでも受け止めたまま
ではいけない。応じて技を出すこと、すりあげ技を
心がけることが大事。

 応じ技、すりあげ技がどれだけ練れているかが五
段以上の昇段審査のポイントである。どんなに基本
に忠実で多彩な技を持っていても、十分な気力をも
って攻めて相手を引き出す、崩す、出てきたところ
を打つ、この方が断然見栄えがいい。

 お互い剣先を合わせたまま出方を見てしまい、相
手が思い切りメンで跳んできたら抜き胴で1本、ある
いは一足一刀の間合いでコテ、メンの渡りの技で攻め
るのは一見相手に対して優位に立ち会っているように
見えてもポイントは低い。

 立会いわずか1分そこそこである。気力の充実した攻
めで相手を引き出し、出頭を合わせてメンに乗る。ある
いは打って出てきた相手にすりあげでメンを打つように
心がけることが大事。

 どんな場合でも相手の攻めに対して動じないこと。相
手の技を受け止めたまま攻撃をかわすような事はしない。

 つい早い剣先に幻惑されて反応してしまう。ところが
熟練の高段者は動じない。

 本来の剣道は「ただ一撃にかける」「雑念を捨て切る
心を養う修行」
 
 地稽古ばかりの稽古をいくら時間をかけてやっても身
にならない。もっと基本に時間をかけろ。

 ほんのわずかですが先日の講習会で私達が受けた講義
の一端を紹介しました。
[PR]
by jdmn | 2007-12-09 15:40 | 昇段のための講習会