足さばきだよね、とくに中高年は 6月2日
2006年 06月 02日
今日の反省その一、
早い打ちにこだわるのか、ときおり手が先に上がり、足が後からついてくる感じがするといわれました。よく言うところの「ドンピシッ」の打ちになっていないという。
少しでも勢いのある面打ちをと思い、上半身だけの動きに意識しすぎた結果か。
素直さが上達のコツ、年を食っていてもそこは同じ。
すぐに軌道修正、朝の稽古で身体がまだ起きていないのか、硬いのが自分でもわかる。
「足さばきだよ、足さばきでどれくらいの剣道をやるかわかるからね」
いつものように山田先生の声がかかる。
この間、西川先生をお迎えしての稽古でも小手面の連続技の稽古で足さばきの大切さを指導いただきました。
ずいぶん前の剣道日本ですが、太田欣之(教士八段)先生の記事を見つけました。
タイトルは「打突の冴えを求める」です。
連続技で大切になるのが、素早い足さばきです。この小手面打ちでは「右、左、右、左」の素早い足さばきが要求されます。最初からスムーズにはできないかもしれない。そういうひとは、まず小手打ちのとき右足だけ動かして左足を引き付けず、その状態から面に行く練習をしてみるのもよいでしょう。
これはタイミングをつかむための練習です。右足で2回トン、トンと踏み込んで小手面を打ってみます。もちろん面打ちのときは必ず素早く左足を引き付けます。
何度かこれを繰り返し、手の振りと足を踏むタイミングがつかめたら、今度はそのまま体勢を崩さず、小手打ち後に左足の引き付けを入れて練習します。
早く打とうとするのではなく、足と手をしっかり合わせて打つことに集中することが、結果的には早くて鋭い小手面打ちにつながります。
左足がついてこないと言う人がいたら、打突時にヘソをできるだけ相手に近づける気持ちで出ていけば、足がついてくるのではないでしょうか。
中高年の剣士にとって、若くて素早い人との稽古はなかなか難しいものです。つい負けまいとして一緒になって早さのみを競っては勝てるはずもありません。ここで大切なのは、打ちの早さではなく、あくまでも冴えのある打ちを求めることです。
構えを崩さず、相手の中心を攻めながら相手を下がらせるよう心がけてはどうでしょうか。
どんな技でも冴えを求めれば結局のところ足の重要性に行き着きます。足から腰、腰から背、背から肩、肩から腕、この一連つながりがなければ、どんなに手先だけの早さ、鋭さを求めて鍛えてみたところで無駄な努力になってしまいます。
手先の技を鍛えることよりも、足と手の充実を一心に稽古することが何よりだと考えます。とにかく、決めるという感覚を左足の引き付けでしっかり感じ取りましょう。
どんなに筋力があっても冴えのある打ちができるようになるわけではありません。
「非力な人でも素晴らしい剣道ができる」それが剣道の一つの魅力です。
うわべの力や早さにとらわれず、気・剣・体一致の打ちを求めることが、冴えのある打ちにつながっていくのです。(剣道日本より抜粋)
長い引用で、剣道日本さんごめんなさい。
中高年剣士にとって、肝心要のポイントがありましたので、ご紹介しました。