剣道再開組の中年剣士が生活習慣病と戦いながら剣道修行


by jdmn
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中年剣士の稽古法と脳の働き  5月22日


 先日、中学時代の友人たちと昔話しをしているなかで、こんな話が出ました。

 成績がクラスで1、2番の友人の話です。彼は成績優秀でしたが、普段さほど勉強をしているような姿は見かけませんでした。高校を卒業後、大学へ進学せず就職しました。

 「記憶力がいいのかな。ぜんぜん勉強しなくても試験の結果が良かった」
 彼自身の言葉です。

 クラブはソフトボール部。
 「反射神経は今でも若いやつにも負けないくらいだ」と、自慢は続きます。

 しかし、高校では運動部には所属せず卒業以来、趣味で何かスポーツをやっているわけでもないのです。

 本人も何故なのかわからないと、首を傾げていました。

 ふと思いました。脳の働きに関係するのかな。

 筋肉が勝手に反応するわけではありません。脳から指示が出て神経が刺激を受け、はじめて筋肉が動くのです。彼は50過ぎの頭の薄い中年のおっさんです。鍛え上げた筋肉なんてどこを探しても微塵もありません。

 人並みはずれた神経ネットワークが彼の脳にはあるのでしょうか。

 専門家ではないので話はそこまでです。

 脳の仕組みは不思議です。

 人間は学習することで、成長します。明星大学の教授でスポーツ動作を研究テーマにしている今福一寿さん(教士七段)が、自著で語っています。

「私たちの脳は仮説立証型です。明確な仮説(目標や答え)がある場合、脳は活性化し神経回路を効率良くつくります。剣道の上達も仮説を立証していく行為」だと。

 ここでの仮説が、まさにうまくなるためのコツだというのです。

 私の話で恐縮ですが、私自身、50過ぎの中年です。本格的に剣道を始めたのも44歳からです。まさにブログのタイトルどおりです。

 小さなころから剣道やってこられた方とは違います。剣道に関する蓄積がありません。並外れた身体能力があるわけではありません。

 その分どこで補うかです。

 私の場合、剣道における基本動作やワザの技術的根拠を、できるだけ具体的な言葉で理解するよう心がけています。理想とする打突のイメージを思い描き、テーマを持って稽古に臨むようにしています。

 すいません、カッコウの良いことを言って別に自慢しているわけではありません。

 よく子供たちに「できるまで何回でも稽古しなさい」という方がいます。確かにそのとおりです。繰り返し稽古をすることで上達するのですから。

 しかし、なぜできないのかどうすればうまくできるようになるのか具体的指導、具体的コミュニケーションがなければ意味のない反復運動です。

 それをどこまで子供の目線に立って指導できるかで、子供の成長や上達振りが変わるのでしょうね。以前剣道の強豪校でもないのに、短期間で優勝させた顧問の先生の話を聞いたことがありました。

 これも単に猛稽古の結果ではなく、合理的かつ理論的稽古をした結果だと思えるのですが。

 基本的には私たちの日々の稽古でも同じだと思います。

 剣道のすべての動作に合理的な理由、裏付けがあります。何年も稽古を積んで身体が覚えるといいますが、脳が様々な経験値を学習し、検証していくわけです。自分が自覚するしないに関わらず、脳は絶えずその繰り返しです。

 健康な身体作りとは別に、健康な脳作りがあるのでしょう。情報という刺激を受け、学習し、成長します。


 ならばその思考なり、仮説をいかに早く自覚させるかで上達期間の短縮になると思います。その前提となるのが情報です。脳にどのような情報を与えるかだと思います。

 本で読んだ知識、稽古で学んだ先生方からの教え、試合での経験など様々な情報が必要です。

 うまく胴が打てないのには、打てない理由があるのです。うまく打てる人には打てる動作の裏付けがあるのです。

 「稽古は理屈ではない、とにかく打て」といわれそうですが、子供たちと違って私たちの稽古には、とくにそれが必要だと思うのです。

 
 



 
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by jdmn | 2006-05-22 02:14 | 独り言